<エメラルドのインクルージョン(内包物)について>
エメラルドには、エメラルドに含まれているインクルージョンが、どんな鉱物であるのかを見れば、産地がわかる確率が高いといわれています。鉱物的にはかなり専門的になりますので、ここでは割愛いたしますが、特に、コロンビア産のエメラルドは、固体、液体、気体、の三相のインクルージョンの特徴をもち、その他の産地のものは、二相のインクルージョンが一般的なのです。
<エンハンスメントとトリートメントとの違い>
どこの宝石店にでもある99.999%以上のエメラルドには、一般的に宝石の潜在的な美しさを引き出すために
エンハンスメント(改善)が施されています。エメラルドのエンハンスメントは、色の改善をするためのものではなく、宝石の本来の美しさを引き出すために石の内包物を見えにくくするためのものです。
具体的には、透明オイルによる改善、透明樹脂による改善が一般的に行われています。トリートメント(改良)との違いは、色のついたオイルや色のついた樹脂による改良が施されていないかどうか。また、ガラスなどの充填による処理をしてエメラルドそのもの自体の魅力を惑わすものでないかどうかなど、本来のそのものが持つ魅力からかけはなれた処理が行われていないことが大きなポイントになります。世界中のどこの代表的な鑑別機関などでも、エンハンスメント(改善)された宝石には、天然宝石として鑑別されておりますが、トリートメント(改良)された宝石は、天然宝石(トリートメントによる改良が認められる)という表示に変わります。
エンハンスメントされた宝石の価値は決して損なわれませんが、トリートメントされた宝石は勿論その価値は下がります。
<ノンエンハンスメントとエンハンスメント>
ルビーやサファイア、エメラルドなどを始めほとんどのカラーストーンには、エンハンスメントが施されています。ノンエンハンスメントの状態で、特に石の内包物の少ない綺麗な宝石はあまりに少なく、数量的にも市場で流通している99.999%以上の宝石はエンハンスメントされているものです。
ノンエンハンスメントの宝石は、最近注目を浴びていますが、実際には、傷の目立つものが多く、美しいかどうか疑問の残るものが増えてきており、お値段的にも見合うものであるのかどうか疑問です。ノンエンハンスメントというと聞こえはいいのですが、本当に綺麗な状態のノンエンハンスメントの宝石は非常に高いお値段で取引されています。
当店ユアエメラルドでは、ノンエンハンスメントのエメラルドも取り扱いをしておりますが、綺麗な状態のものだけしか取り扱いをいたしません。出来るだけ入荷するよう努力はしておりますが、ホームページ上にアップする前に売れてしまうことがほとんどです。お手数ではございますが、ご購入をお考えの方は、一度お問い合わせ、ご相談くださいませ。
<エメラルドの輝きについて>
一般的に宝石の輝きとは、自然光のもとで目にかえってくる石内部からの輝きと石表面の光沢感をあわせもったもののことを示しています。これを宝石業界の言葉では照りと呼んでいます。基本的には、エメラルドは照りがとても重要なのですが、エメラルドなどのカラーストーンは、特に石の色あいも輝きに関連していますので、石の照りだけではなく石の色つやの良さという表現が、ひとことで言うとふさわしいと思います。
では、色つやの優れたエメラルドとは、どのようなエメラルドがこれにあたるのでしょうか。エメラルドは、一見単純に緑が濃くて輝いているというイメージをみなさまはお持ちでいらっしゃるのでないかと思いますが、それはけっして間違いではありません。しかしながら私のイメージでは、そのひとことに限定されるエメラルドはかなり高価なエメラルドのみになってしまいます。では、色つやの優れたエメラルドとは、実際にはどのようなエメラルドなのでしょうか。詳しくはユアエメラルドの商品の写真をそれぞれ比べてじっくりご覧いただければ、よりご理解をしていただけるかと思います。
<エメラルド仕入れのこだわり>
エメラルドを仕入れる際のこだわりを言葉で詳しく表現すると細かく分類することになります。色は、緑が基調ですが、青みがかった緑〜緑〜黄緑(黄みが強いものは×)の間で、普通〜温かみの感じるもので、明度は、明るい〜普通〜やや暗いもの(暗すぎるものは×)、色の濃さは、少し淡いもの(淡すぎるものは×)〜普通〜濃いもので、石の内包物は、淡い色みがかったものは内包物が少ないこと〜普通くらいの濃さのものは内包物があまり目立たないものまで〜濃いものは内包物が美観をそこなわないものまで、共通しては、石のカット面がたるんでいないもので、石に光沢感が感じられ、石のきらめきは、淡いものは当然きらめきのあるもの〜濃いものは光沢感のあるもの。石のプロポーションは、石の見た目が上記の条件を満たしているものであれば、おそらく許容範囲内のプロポーションです。これらの考えられる組み合わせの範囲内(または、それ以上のもの)で色つやの感じられるものが優れたエメラルドといえるでしょう。
つまり、実際エメラルドには、お客様によっては、さまざまな好みの違いがありますので、それに応じて優れたエメラルドを仕入れなければなりません。
多くの宝石を取り扱っているお店では、あまりこのようなことを言いません。これでは、仕入れに妥協しているのではないかと誤解される恐れがあるからです。しかし、これは、現実的にいいエメラルドを手に入れるためには、必要不可欠なこだわりなのです。このこだわりを本当に正しく身につけているかどうかによって、いいエメラルドを仕入れられることか出来るかどうかが決まってきます。
ユアエメラルドは、色つやを重視したカットにこだわっています。よくカットのこだわりのある宝石を取り扱うことが、いいものだけを取り扱っている宝石店や店主の代名詞として使われていますが、(わかりやすくお客様に理解されやすいのですが、一概には言えません。)実際には、上記に述べた普遍的なこだわりこそ、より良いエメラルドを仕入れるこだわりではないでしょうか。
トラピッチェエメラルドについてはトラピッチェエメラルドのページをご覧ください。
|